zakkabakkaのブログ

革のこと、関係ないことまで色々とお店の日々を書いてます。

「菱目打ち」がテレビ出演!

昨日、なにげに見ていたテレビ「和風総本家」で、世界で使われている日本製の品々を紹介していた。いやまあー、本当に素晴らしい。日本人に生まれてよかったわー、こんなに素晴らしいモノたちを生み出しているのだから。

 

そう思いながら見ていると・・・

 

スペインで使われている日本製のものがあると言う。司会者が、「さあ、これは何でしょう?」と言って見せたものとは・・・

 

これだ!

 

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おお、私の愛用している「菱目打ち」ではないか。革をやっている人には「鉛筆」のレベルで当たり前のモノなのだが、

 

どうやら一般的には知られていないものらしい。あの博識の石坂浩二も知らなかったぞ。

 

 

 

スペインは革産業が盛んで、ロエベなどの一流ブランドがひしめいているのだが、

 

その職人さんたちがなんと日本製の菱目打ちを使っているという。

 

日本製の菱目打ち: 1回打てば穴がすんなり開く。しかも抜きやすい。

 

外国製の菱目打ち: 何回も打たないと穴が開かない。穴が大きくて縫い目がそろわない。しかも抜きにくい。

 

というのが理由だそうだ。

 

 

 

さて、そんな素晴らしい菱目打ちを作っている工房を紹介していた。

 

日本の「岡製作所」だ。千葉県の市川市で、数人の作業者だけで作っている。目の一本一本を、手作業で作っている。やっぱり最後は人間の目と手がものを言うのだ。さすがだ。

 

千葉県で作られた菱目打ちは、埼玉県の小さな工場に送られ、精錬というのだろうか、ものっすごい熱い釜に入れられ、次にジューっと水に入れ、そうやって強度を作っていくのだそうだ。(確か、そうだった)

 

 

 

さらに、私がいつもいつも愛用していて、これがなければ革制作はありえないというくらい大事にしている「プロパンチ」も岡製作所で作っているということがわかった。

 

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職人さんたちが愛情込めてひとつひとつ丁寧に手作業で作ってくれているこの道具たち。私も大事に使おう。そして、いっぱい良い作品を作るのだ。

 

昨日はとっても嬉しくなった一日だった。