がま口財布を自分で作る前は、「がま口はオバサンの使うもの」という独断と偏見に満ち満ちていた。
おそらく、小さい頃に母ががま口財布を使っていたのを見ていたからだろう。
だが、最近のがま口ブームときたら!鎌倉にも「がま口専門店」が私の知っているだけで少なくとも2軒ある。がま口専門店だ。すごいよね!そして、若い女の子や少し年取った女の子やら、だいぶ年取った女の子やらが群がっているのだ。
革財布のお店「ザッカバッカ」をオープンしてから、がま口財布なるものを作った。これがまあ、なんとも言えずかわいいのだ!昔のイメージはどこへやら、問屋さんに行くとがま口の口金コーナーに、これでもかと言うくらい並んでいる。丸いのや四角いの、大きいのや小さいの。なんでもござれだ。小銭入れからパーティ用バッグまで、がま口で作れるのだよ。
がま口は可愛いけれど、作るのは「簡単です!」とは言えない。私は革で作っているので、革の厚さや固さによってがま口の入れ具合が違い、そのさじ加減が難しい。失敗作は限りなし・・・。
ダブルがま口の注文もあり(がま口をふたつつないでいて、小さいのは小銭入れ、大きいのはお札入れにするそうだ)、今日もまたがま口制作に余年がない。
ザッカバッカで売っている。