zakkabakkaのブログ

革のこと、関係ないことまで色々とお店の日々を書いてます。

革を染める

ザッカバッカにはUnder the Sea というシリーズがあって、革を独自に染めてお財布やら小物やらを作っている。男性にも女性にも人気の色で、まあ、アンダー・ザ・シー、海の中、というネーミングからして、青系である。

革には革専用の染色剤というものがあり、水性やオイル系、日本製、外国製、いろいろな種類がある。それぞれ染まり方が違うのだが、同じ色を使っても、染める革によって出てくる色が違うので、染めるまでは「どんな色になるかな」とドキドキすることになる。

また、革の部分によってもうまく染まるところと、全然染色剤が入っていかない部分があって、さすが「生き物の革」である。

 

染色剤を一色だけで塗っても、いまいち面白くない。気に入った色が無いというのも理由だが、深みがあり、しかも部分的に染具合が違うのが好きだ。個人的にね。

写真はUnder the Sea の染色をしているところ。余ったジャムのビンに、青系を2色混ぜ、そこに若干の黒を混ぜたりする。複数の色を混ぜることによって、独特の風合いが出る。

Under the Sea は合計4色ぐらいを使い、それぞれの色を少しずつ混ぜて、様子を見ながら染めていく。

染めた時は濃く見えても、革が乾いてから見ると「なんだ、薄い」ということになる。だから、気に入った色合いになるまで何回も「染め、乾かし」を続ける。

かくして、Under the Sea の革は長い時間をかけて出来上がるのだ。何日もかけて。

革は、奥深いのう・・・とつくづく思うのじゃ。(なぜか老人)