zakkabakkaのブログ

革のこと、関係ないことまで色々とお店の日々を書いてます。

靴作りに挑戦!

いやー、大変でした。なんと自分の靴を作ってみたのだ。

 

革は革でも、いつも作っているのはお財布中心。靴はもちろん初めて。

 

靴なんてどうやって作るんだ?そもそも、靴の型紙なんてあるの?

 

そんなこんなで調べはじめ、いつもお世話になっているレザーメイトさとうの佐藤さんにアドバイスをいただき、

 

ようやく第一号が完成した。

 

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何しろマニュアルがないので、ネットで調べまくりました・・・と言いたいところだが、ネットにも「靴の詳しい作り方」なんてのはほとんど載っていない。

 

私は軽いモカシンが作りたかったので、ひとまずこれで満足している。(いやー、あまり満足していないけれど。ちょっとぶかぶかだし。)

 

 

 

それでも自分で靴が作れるということは私にとって奇跡に近いので、これからどんどん挑戦することにする。

 

 

 

お財布の合間に作るので、あまり作る時間はないが、日曜日に少しずつでもやろう。

 

 

 

次は柔らかい革でドライビングシューズを作りたい。昔から夢だったのだ、良い革のドライビングシューズがね。

 

 

 

いつかやりたいな、モカシン教室。

商品撮影はフォトラで解決した

ネットショップは写真が命とよく言われるが、これがまた難しい。

 

いちいちカメラマンに頼んでいては大赤字だし、かといって素人が簡単に素敵な写真を撮れるはずもない。

 

これまで「写真撮影キット」なるものを何度購入しようと思ったことか。でもそのようなキットは、

 

「初心者でも簡単!」とうたわれながら、組み立てが面倒くさいし、場所もとる、高い。安くても5万円以上。8万、9万とするキットもザラ。

 

そんなこんなでこれまで写真は素人同然で写してきた。たとえばこんな感じ。

 

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苦し紛れに斜めからいつも写していた。照明がうまくいかない。

 

「午前中の少し曇った時間」というのが最適と聞いたので、いつもその時間を狙って撮っていた。だから、少し遅くなるとおひさまがカンカンと照ってきて、「あー、もう遅い!今日はダメ」ということになったのだ。

 

もちろん、夜もダメ。雨の日もダメ。写真は天気を選ぶのだ。

 

 

 

と、思っていたのだが!

 

 

 

ふとネットで見つけた「フォトラ」という写真撮影キットに心奪われて購入してみた。(なんと翌日に届いた。本当に通販はありがたい。)

 

 

 

フォトラは、よくある「テントみたいな照明キット」ではない。かわいい照明が2つついているだけだ。そしてディフューザー(光が強いときにふわっと撮れるもの)と「撮影のヒント」のDVDがついてくる。(DVDは動画ではなくPDFなので驚いたが、こっちのほうがよくわかってよかった。動画は時間がかかるので実は嫌いなのだ。)

 

 

 

もう、信じられないほど簡単に、部屋の片隅が「スタジオ」になる。

 

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フォトラに同梱されている背景紙(白とグレーのグラデーション)でもきれいに撮れたが、DVDのアドバイスにしたがって、さっそくアクリル板を近くのホームセンターで買ってきた。アクリル板て安いのね、1300円くらいだった。その下にシルバーの生地を敷いて、その上で商品(お財布)を置いて撮影。

 

それがこれ。

 

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おお、なんと美しい!

 

さらに別のお財布を撮影してみよう。

 

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これも、フォトラのDVDのアドバイスを参考にしてみた。小物を入れて、フォトラ同梱の背景紙を使って撮影したもの。(背景紙を使うととっても楽。)

 

これで少しネットショップらしくなってきたかな。

 

 

 

これまで、お財布を作っても写真が下手くそで「撮影がいやだな」と思っていたのだが、フォトラが来てから撮影が楽しくなってきた。

 

フォトラ、ありがとう!

 

 

 

「カメラが苦手」な人にこそオススメです。

 

フォトラのサイトはここです!

デブ財布ここにあり

あー疲れた免許の更新に鎌倉警察まで行ってきた。

 

鎌倉警察は新しくなったので、なんと即日免許交付だ。すご!前は1週間くらいしてからまた取りに行ったのだ。

 

さて、財布を毎日制作している私だが、この私はいったいどんな財布を使っているのだろうか?

 

今日はそのお披露目である。

 

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左に写っているのが、本日警察でもらってきた交通安全の本。ちなみに私は5年間無事故無違反なので、優良ナントカとかいう、つまり「あなたは安全な運転手ですよ」であるので、その人たち用の講習を受ける。15分ビデオを見て、15分はおじさんの説明。

 

さて、この財布、何でも入る財布なのでなんでも入れちゃうのだが、結果としておデブになる。

 

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財布の関取とも言えよう。相撲である。日本国技である。そのうちモンゴルに占拠されるかも。日本人よがんばれ。

 

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中はこんな感じ。カード入れは12枚分とってあるが、主婦はとてもじゃないけど12枚じゃおさまりきれない。今やほとんどすべてのお店で「ポイントカードお持ちですか?」と聞かれるからね。だから最近では「ポイントカードがたくさん入るお財布作ってください」という要望がすごく多いのだ。あるいは、ポイントカード専用のカードケースを注文されることもある。

 

全ての店がTカードの加盟店になればいいのに。

 

ということで、私のお財布のお披露目はこれでおしまい。

 

これからのお財布は、ポイントカードをどこに収めるか?に尽きるかもしれないな。

Under the Sea の長財布、制作中です

日本代表はジャパンブルーという公式ユニフォームを着ていますが(サッカーの話ね)、

 

ザッカバッカでも「Under the Sea」というブルーのお財布をよく作っている。

 

在庫が無くなってしまったので、大急ぎで新しいのを作っているのだが・・・

 

これがまた、時間がかかるのだ~

 

 

 

牛のヌメ革に、少しずついろいろなブルーを染めていくのだが、少し染めては様子を見て、さらに染めては様子を見て、一日おいて乾かしてからまた染めて・・・ということを続けるのだ。自分の思い通りの色に染まるまで、最低でも2日、さらにニスで仕上げるのでプラス一日。ニスが乾くまでさらに一日・・・

 

ということで、先ほど第一陣の「染め」をした。それがこれ。

 

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うーーん、まだまだ薄いな。明日さらに染めよう。今日はショボショボ雨が降っているので、なかなか乾かない。

 

Under the Sea、ネットショップでお披露目できるのはいつになるだろう。

 

 

 

がんばるんば!

革用の糸、到着しました

やっと来たぞーー、到着しました麻糸が。

 

ザッカバッカでは、お財布をはじめほとんどの商品を手縫いしているのだ。

 

ミシンのほうが良い部分もあるので(たとえばあまり厚みを出したくない部分、そして表から見えない部分)はミシン縫いをするときもあるが、ほぼ手縫いと言ってよい。

 

市販の革モノはミシン縫いの商品が圧倒的に多いが(だって速いから)、

 

手縫いの商品はなんといっても高級感があり、そして丈夫だ。

 

 

 

ザッカバッカでは、最上級の麻糸を使っている。

 

何が最上級かと言うと、値段も最上級なのだが、その理由は、「麻糸にローを染み込ませている」からだ。

 

 

 

ロー引きの糸というのは存在するのだが、それよりも手間をかけてロー(ローってロウソクのローね)を麻糸の中まで染み込ませているのだ。

 

 

 

だから、作るのに非常に手間がかかり、なかなか商品が出来上がってこないという難点がある。

 

細い糸を撚り合わせて糸を作る → 染色する → ローを中まで十分染みこませる

 

 

 

という細かい作業を行うのだ。(私がやるのではない、もちろん日本の業者さんがやっている。)

 

 

 

なので、いつも品切れ状態。つまり、在庫待ちなのである。

 

 

 

メーカーさんと直接やりとりして、ようやく入荷した分を一番最初にとりおいてもらい、送ってもらったのがこれだ。

 

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何しろ、糸がなければお財布も何もかも完成しない。だから麻糸は必需品。

 

 

 

さあ、これからまたひと仕事。縫っている途中なんです、長財布。(写真の向こうにチラっと見えているのがその長財布。Under the Seaというシリーズです。)

 

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レターパックライト紛失事件

大変なことがおこってしまった。

 

お客様からオーダーされた名刺入れ。がんばって作ってレターパックライトで送ったのだが、

 

「届いていません」と連絡があったのだ。

 

うひょ~~~~

 

どうしよう。

 

 

 

レターパックライトっていうのは、郵便局で購入し、厚さ3センチまでなら大丈夫。出すときはそのままポストに投函するか、あるいは郵便局の窓口で出すだけ。360円で日本国中送れる。届け先のポストにそのまま投函されるので、不在がちな人に人気なのだ。ゆうパックで送ると対面ではんこ押して渡すから安心なのだが、忙しい人には逆に不人気。日中はいないわけだし、夜の帰宅も遅いし。というわけで、わざわざ「レターパックライトで送ってください」と言われることも多いのだ。

 

日本郵便のサイトでは、「追跡番号がついているから安心」と大々的に書いてある。

 

 

 

そのレターパックライトが紛失したのだ。

 

 

 

追跡番号で追跡しても「配達済み」と表示されるだけ。届け先の郵便局に電話で問いただしても「確かに配達しました」と言われるだけ。

 

でも、相手に届いてないんだよね。これって、誰かがわざわざポストに手を突っ込んで泥棒したの???

 

 

 

謎は深まるばかりだ。

 

 

 

とにかく、レターパックライトは出てこなかった。

 

郵便局は「紛失しても補償はついていません」の一点張り。

 

 

 

じゃあさ、補償がついていないなら、追跡番号なんてなんの意味もないじゃない???あきらめないで追跡しておくれよ。おーーい!

 

 

 

そんな事情はお客様には関係ないから、また新しいのを作って送った。

 

 

 

これからは、不在がちの人にもゆうパックで送るしかないかな、と話し合っている。

 

 

 

郵便局は「ポスト荒らし」のせいにしているが、そんなにポストが荒らされるなら、警察に相談したほうがいいと思うのだがね。

 

 

 

日本郵便よ、レターパックライトの宣伝文にはこう書きたまえ。

 

レターパックライトは紛失することがありますが、その際、いかなる理由でも補償しません。追跡番号がついていても、補償するわけではありませんので、悪しからず。」とね。

 

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革を染める

ザッカバッカにはUnder the Sea というシリーズがあって、革を独自に染めてお財布やら小物やらを作っている。男性にも女性にも人気の色で、まあ、アンダー・ザ・シー、海の中、というネーミングからして、青系である。

革には革専用の染色剤というものがあり、水性やオイル系、日本製、外国製、いろいろな種類がある。それぞれ染まり方が違うのだが、同じ色を使っても、染める革によって出てくる色が違うので、染めるまでは「どんな色になるかな」とドキドキすることになる。

また、革の部分によってもうまく染まるところと、全然染色剤が入っていかない部分があって、さすが「生き物の革」である。

 

染色剤を一色だけで塗っても、いまいち面白くない。気に入った色が無いというのも理由だが、深みがあり、しかも部分的に染具合が違うのが好きだ。個人的にね。

写真はUnder the Sea の染色をしているところ。余ったジャムのビンに、青系を2色混ぜ、そこに若干の黒を混ぜたりする。複数の色を混ぜることによって、独特の風合いが出る。

Under the Sea は合計4色ぐらいを使い、それぞれの色を少しずつ混ぜて、様子を見ながら染めていく。

染めた時は濃く見えても、革が乾いてから見ると「なんだ、薄い」ということになる。だから、気に入った色合いになるまで何回も「染め、乾かし」を続ける。

かくして、Under the Sea の革は長い時間をかけて出来上がるのだ。何日もかけて。

革は、奥深いのう・・・とつくづく思うのじゃ。(なぜか老人)