zakkabakkaのブログ

革のこと、関係ないことまで色々とお店の日々を書いてます。

いつも悩むラッピング・ザッカバッカ流

ザッカバッカでお財布やらパスケースやら、商品を購入してくれた人には、何らかの形でラッピングしている。

 

一番よくやるラッピングは、透明なセロハンに包んできれいなラフィアでリボン結びにする。それだけでも十分かわいい。ラフィアはいろいろな色がそろっていて、何にしようか迷うくらいだし、2色のラフィアの二重使いもよくやる。「サンキュー」レターも小さいのをつけたりする。

 

小さなトートバッグを作ってそこに入れることもあるし、巾着を作って入れることもある。とにかく、ラッピング素材もハンドメイドなのだ。

 

今、ザッカバッカの二人が気に入っているのが、「箱」。この箱も入れるモノに合わせた手作りの箱である。ぴったりの大きさの箱ってなかなか探せないし、買うよりは作ったほうがずっとかわいいのができる。 箱を作るだけではなく、その後に色を塗ったり、絵を描いたり、ステンシルしたりスタンプを押したり、革を貼り付けたり、いろいろ楽しんでいる。

 

「このお財布はどんな人が使ってくれるんだろう?かわいいお財布だから、箱も可愛くしよう」とか、「男性向けのお財布だから、箱はシンプルにかっこよくしよう」など。

 

「そんな一円にもならないことに時間を使ってバカじゃないのか」と思う人もいるだろう。しかし、だからこそ、私たちはこだわってしまう。なんかこう、気持ちが伝わるようにっていうかね。せっかく売っているものもひとつひとつ手作りで、気持ちをこめて作っているので、ラッピングも手作りにしたいなと思うのだ。

 

金を稼ぐことと、一円にもならないことに時間を使うこと、このふたつは矛盾しているかもしれないが、これが私たち流だからね。ラッピングしている時間はとても楽しいのだ。うん、お財布を作っているときとはまた別のワクワク感がある。

 

 

 

 

 

ワクワクさん元気かな。(関係なかったか)

 

 

 

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傷ついた革たち

いわゆるブランドと名がつくお店で売られている革製品たちは、どれも美しい。キズひとつない。ピカピカしている。申し分ない。

 

これまではそれが普通だと思っていたのだが、革を扱い始めてから、「ん???」と思い始めた。

 

 

 

革はプラスチックやビニールと違い、どれひとつとして同じものがない。大きさ、厚さ、そしてキズ。キズは美しい。私たち人間にだって、どこかにキズがある。あるいはホクロとか。あるいはキズの治った跡とか。私の親指にも、すごく小さい頃に親に隠れてチョコレートを食べようとして、包丁で切ってしまった傷跡がある。何十年経っても消えない。それが生きている証である。

 

そう。革は生きてきた証。大事な動物たちが生きてきた証拠だ。革のキズや傷跡、シワなど、すべてが合わさって素晴らしい表情を作っている。

 

だが、革は「きれいな部分」だけ使われて、あとは捨てられる。使われないのだ。なんともったいないことよ。

 

キズの部分は美しいので、私はあえてその部分を活かして財布や小物を作っている。同じものがひとつとしてできないのが魅力である。この穴をどこに使おうかと、考えている時間がワクワクして好きだ。

 

人間も、動物も、キズのあったほうが魅力的でかっこいい。

 

 

 

またひとつ、キズのある革で作った薄い長財布ができあがる。仮接着をしてあるので、あとは穴をあけて周囲を縫う。そしてカシメを打つ。コバ(革の端の部分)を磨いて完成だ。

 

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かわいいがま口財布作ってます

がま口財布を自分で作る前は、「がま口はオバサンの使うもの」という独断と偏見に満ち満ちていた。

 

おそらく、小さい頃に母ががま口財布を使っていたのを見ていたからだろう。

 

だが、最近のがま口ブームときたら!鎌倉にも「がま口専門店」が私の知っているだけで少なくとも2軒ある。がま口専門店だ。すごいよね!そして、若い女の子や少し年取った女の子やら、だいぶ年取った女の子やらが群がっているのだ。

 

革財布のお店「ザッカバッカ」をオープンしてから、がま口財布なるものを作った。これがまあ、なんとも言えずかわいいのだ!昔のイメージはどこへやら、問屋さんに行くとがま口の口金コーナーに、これでもかと言うくらい並んでいる。丸いのや四角いの、大きいのや小さいの。なんでもござれだ。小銭入れからパーティ用バッグまで、がま口で作れるのだよ。

 

がま口は可愛いけれど、作るのは「簡単です!」とは言えない。私は革で作っているので、革の厚さや固さによってがま口の入れ具合が違い、そのさじ加減が難しい。失敗作は限りなし・・・。

 

ダブルがま口の注文もあり(がま口をふたつつないでいて、小さいのは小銭入れ、大きいのはお札入れにするそうだ)、今日もまたがま口制作に余年がない。

 

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ザッカバッカで売っている。

私の好きな馬喰町と浅草橋

馬喰町は「ばくろちょう」と読む。昔、馬を休ませる場所があったのだと思う。今は「富士見町」とか「本町」とか、面白くもなんともない地名が増えているようだが、馬喰町のような昔からの名前は残ってほしいなと思う。

 

さて、私は鎌倉から行くので、横須賀線で一本、乗り換えなしで行ける「馬喰町」で降りて問屋さんに向かう。鎌倉から馬喰町までは一時間ちょいあって、長いとも言えるのだが、この時間がなかなか貴重なわけで、いろいろな考え事をしたり、人を観察したり、寝たり(笑)、やることが尽きないのだ。電車の中は一人になれる時間なので、主婦にとっては嬉しい時間なのだ。家にいるとどうしても家事が気になっちゃうからね。

 

馬喰町を降りると、目の前に広い道路が出てくる。「江戸通り」という通りだ。南側へ歩くと日本橋、東京、銀座方面。私は反対側へ歩く。浅草橋、浅草方面だ。馬喰町から浅草橋までは歩いて5分くらい。浅草まで歩いても13分くらい。なんと近いのだろう、東京の駅同士は。そして歩くのはとても楽しい。いろいろな店がある。

 

浅草橋の駅に行く途中に川があり、橋の向こうには様々な屋形船(やかたぶね)が並んでいてなんとも風情がある。この風景を見るのが大好きだ。

 

まあ、いろいろあるけれど、今回紹介するのは「花火屋」さん。浅草橋、馬喰町には花火の問屋さんも多く、私がいつも行くレザーメイトさとうの近くにも、こんな花火のお店がある。「花火コーディネーターのいる店」なんて、なんとも面白いではないか。

 

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あ、工事のおじさんが写ってしまった。おじさん、いつも工事ご苦労様です。

 

 

 

さて、ついに「革漉き機」が我が家にやってきた。ザッカバッカはこれからも良いお財布や革小物を作り続けるぞ。がんばろう。

 

ザッカバッカは革のお店です。

 

 

革漉き機がやってくる!

革でお財布を作るとき、いや、お財布だけでなくいろいろなモノを作るとき、「革を漉く」という作業がどうしても必要になる。

 

漉くとは「すく」と読む。どういうことかと言うと・・・

 

革には厚みがある。お財布のようにカードケースやらお札入れなどを重ねていくと、最後はとても厚くなってしまう。縫いにくいし、見栄えも悪い。

 

なので、外側の縫う部分を薄くしてやる必要がある。これを「漉く」と言う。平たく言うと、革の厚みを薄くすることである。

 

 

 

これがまた、大変なんだわの~~~~(泣)

 

 

 

革包丁っていうのでやると良いのだが、革包丁を扱うには「包丁を砥石で研ぐ」という作業が必要で、これができないと革包丁が使えない。

 

 

 

んなもので、困っていたら、レザーメイトさとうの店長佐藤さんがひと言。

 

 

 

「革をずっとやっていくのなら、革漉き機は早いうちに入れたほうがいいですよ。」

 

 

 

おおおおお、佐藤さんが言うのなら間違いない。だって佐藤さんはいつも、

 

「これ必要ですかね?」

 

「ああ、それねー、必要ないですよ。」

 

という感じだからね。何か別のもので代用できるなら、それを使いましょうという商売ッケのない人なのだ。

 

 

 

その佐藤さんが「革漉き機はあったほうがいい。」と言うのだ。これは買わないわけがないではないか。

 

 

 

そんなわけで、佐藤さんは革漉き機屋さんを紹介してくれた。

 

「半年ぐらいしたら入ると思う」と言われたけれど、

 

なんと一週間もしないうちに、革漉き機が入りましたと電話がかかってきた。中古なのでなかなか出物がないそうだが、偶然入ってきたそうだ。

 

 

 

おおおおお

 

ついに我が家にも革漉き機がやってくる。これでもっと良いものをどんどん作れるのだ。嬉しいな!

 

 

 

佐藤さんのお店にも革漉き機があって、使い方を教えてくれた。まるで魔法のようだったよ。

 

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ダコタ手づくりマーケット(鎌倉・稲村ヶ崎)

こんにちは。昨日浅草橋に行ってきました。革いっぱい買ってきました。なんと革漉き機も予約注文入れてきました。その話は次に書きます。

 

今度の三連休、10月11日(土)、12日(日)、13日(月)なんですけど、鎌倉の稲村ヶ崎駅前のダコタ(DAKOTA)さんという素敵な雑貨店で、手作りマーケットなるものを開催します。ザッカバッカはそれに出品します。なので、今は出品するものを制作するのにいっぱいいっっぱいです。もうほかのことは一切できません。スイミングプールに行くことも、ジムに行くこともできません。もっとも、そんなところにはいつも行っていません。

 

 

 

ダコタにはどうやって行くのか?

 

鎌倉駅、あるいは藤沢駅から江ノ電に乗ります。稲村ヶ崎という駅で降ります。サザンの「稲村ジェーン」が好きな人はもちろん知っているでしょう。稲村ジェーンを知らない人も、稲村ヶ崎で降りてください。ダコタは駅前にあります。だれでもわかります。もしもわからなかったら、道行く人に「ダコタってどこですか?」と聞いてください。その人は必ず「あそこですよ」と指をさすだけです。

 

いつものザッカバッカは革財布をメインに扱っていますが、手作りマーケットではかわいい小物いれ、ペンケースなど、いつも作ってみたいと思いつつ、お財布の制作にかまけてなかなか作れないものを、ここぞとばかりに作っています。革のハギレを縫い合わせたペンケースは特におすすめ。こんなのですよん。

 

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お近くの人、お近くでない人も、来てね。制作者にも会えますよん。

 

 

 

 

ザッカバッカ流ラッピング

エヘン!

まあ、いばるところでもないが、ラッピングはいつも遊んでいる。

普通は、きれいな包装紙に包んでリボンをかけるのだろうが、それでは面白くない。

なので、セロハンで包んでラフィアをリボンがわりにかけているのだが、もうひとつ工夫がほしいなと思う今日このごろ。

家に昔からストックしている布を適当にあわせて、そのお財布にあわせた大きさの巾着を作って入れたりね。

今日は、厚紙から箱を作って、そこにアクリル絵の具を適当に塗ってみた。コラージュ風のが好きなんで、部分的に色を入れたり、文字を入れたり。

こういうことに時間を費やしているから、なかなか革のお財布ができあがらない。

 

でも、いつでも遊びは大切だ。楽しいし、自分の楽しさが相手に伝わるといいなと思いつつ。

 

「しあわせのパン」という映画を観ていたのだが、パン屋さんの10周年記念に、パンをプレゼントとして贈っていた。郵便屋さんに「お願いね」と言って指をさしたその向こうには、テーブルに山と置かれた箱、箱、箱。どの箱も違っていて、夢のようだった。あそこにパンが入ってるんだ。

箱をたくさん作ろう。面白くてかわいい箱をたくさん。その中に、面白くて楽しいお財布を入れて送ろう。

 

夢がどんどん広がっていく。

 

ザッカバッカのお店はこちら。