zakkabakkaのブログ

革のこと、関係ないことまで色々とお店の日々を書いてます。

父の革工作

革、と聞くと一般的には高級そうなイメージだったりして、馴染みのない人が多いかもしれません。

うちでは革は日常に溶け込むもの、溶け込みすぎて空気のような存在になりました。

家族にとっても当たり前の存在で、特に父はよく革のハギレをもらいにきます。

 


父「3 × 4cm くらいの革、ない?」

私「あるけど、何に使うの?」

 


父は発明家気質なので、こんなことがしばしばあります。
何かの下敷きにするとか、滑り止めにするんだとか、厚みを出したいとか…なんか色々です。

 

 


そんな父がまたやってきて、今回は細長い革を持っていきました。

何を作るのかと聞いたら

「時計のベルトを作る」

 

…え?難易度高くない??
と思ったのですが、黙ってたらこれを作ってきました。

 

 

おおお!?すごいじゃんお父さん!
革も染めてるし!!


父「時計部分だけ、1,000円で買ってきた」

なるほど…。

父「これを縫い付けてほしい」

 



なるほど……!
めちゃくちゃ単純な作りですが、確かにベルトです。
そうだよね、時計専用の金具を使って穴をあけて…
ってやらねばならないと頭でっかちになっていた私がいました。

言われた通りに縫い付けました。

 



断面(“コバ”と言います)が少しケバケバしていたので、そこも色つけて磨いておきました。

 

完成です!

素晴らしい出来上がりですね。


そして「革の威力…!!」と思いました。
例えば100円で買ってきたアイテムだとしても、革と組み合わせれば高級感が飛躍的に増すのでしょう。


しかも、ヌメ革だと経年変化も楽しめる。
その上、自分の好きな色に染めた一点ものです。

良いものが出来ましたね。

 

私も、ものづくりの楽しみを改めて感じました。

皆さんにもぜひ、やって頂きたい。
機会があればワークショップとか…?
…あまり、自分が人に教える状況は想像できませんね(笑)

 

ともあれ、ものを作るのは楽しいので、どんなジャンルでもお勧めです。

ちなみに母は今冬自分で紡いだ糸でセーターを編み、
日に日に暖かくなる季節に「春になってしまった!」と焦りながら
一着完成させていました。


私が着てみました。

着ているところを写真に撮らせてほしいと母に頼んだら、猛烈に拒否されました。

 

ウール100%でめちゃくちゃ暖かい。

そして見た目が可愛いです!

手芸全般が得意な母、さすがです。

 

なんだか皆、自由きままにモノづくりをしているなあ。

わくわくを分けてもらいました。

皆さんにも少しお裾分けできていますように。

 

 

 

From: Zakka Bakka