革でお財布を作るとき、いや、お財布だけでなくいろいろなモノを作るとき、「革を漉く」という作業がどうしても必要になる。
漉くとは「すく」と読む。どういうことかと言うと・・・
革には厚みがある。お財布のようにカードケースやらお札入れなどを重ねていくと、最後はとても厚くなってしまう。縫いにくいし、見栄えも悪い。
なので、外側の縫う部分を薄くしてやる必要がある。これを「漉く」と言う。平たく言うと、革の厚みを薄くすることである。
これがまた、大変なんだわの~~~~(泣)
革包丁っていうのでやると良いのだが、革包丁を扱うには「包丁を砥石で研ぐ」という作業が必要で、これができないと革包丁が使えない。
んなもので、困っていたら、レザーメイトさとうの店長佐藤さんがひと言。
「革をずっとやっていくのなら、革漉き機は早いうちに入れたほうがいいですよ。」
おおおおお、佐藤さんが言うのなら間違いない。だって佐藤さんはいつも、
「これ必要ですかね?」
「ああ、それねー、必要ないですよ。」
という感じだからね。何か別のもので代用できるなら、それを使いましょうという商売ッケのない人なのだ。
その佐藤さんが「革漉き機はあったほうがいい。」と言うのだ。これは買わないわけがないではないか。
そんなわけで、佐藤さんは革漉き機屋さんを紹介してくれた。
「半年ぐらいしたら入ると思う」と言われたけれど、
なんと一週間もしないうちに、革漉き機が入りましたと電話がかかってきた。中古なのでなかなか出物がないそうだが、偶然入ってきたそうだ。
おおおおお
ついに我が家にも革漉き機がやってくる。これでもっと良いものをどんどん作れるのだ。嬉しいな!
佐藤さんのお店にも革漉き機があって、使い方を教えてくれた。まるで魔法のようだったよ。