zakkabakkaのブログ

革のこと、関係ないことまで色々とお店の日々を書いてます。

色んな形の「ものづくり」

ハンドメイドマーケット「minne」が、販路を拡大しました。

(詳しくはこちら

人が一から手で生み出したモノだけでなく、
生産過程の一部を人に頼んだモノや、
自作のデザインをプリントしたモノなども販売できるようになりました。

更に、代理出品、いわゆるセレクトショップも出店可能になりました。





買い手は、今までより一層多くの「こだわり」作品を見つけられるでしょう!
良いことですね。

ただ、売り手はより一層レベルの高い中で作品を出していくことになると思います。










5年前、「自分で作ったモノを売ろう」と思って始めた時から随分ハンドメイド市場の様子も変わったように思います。

当初のハンドメイドのイメージを誤解を恐れずに言うと
「少し下手でも心のこもった、世界に一つだけのモノ」
でした。

実際、当時出品していた「iichi」「creema」「dクリエイターズ」でも
在庫数が一つだけの作品も多かったと思います。





ていうか「dクリエイターズ」わかる人います?(笑)
懐かしくないですか(笑)






さて、そこから時代が大きく変わりましたよね。

今はもう、商品の質だけでなく、写真の撮り方や魅せ方、説明文の書き方まで全てがメーカー顔負けです。

イベントに出店しても、右も左も後ろも、すごいクオリティ。

お客さんの目も肥えてきていると感じます。

売り手としては、日々しごかれ、勉強になる。
そしてもっともっと、高みを目指したい気持ちになります。





一方、趣味から始めた個人が簡単に足を踏み入れられなくなってきちゃったようにも感じます。

私自身も職人の出とかではなく、ただ手作りが好きということから始めました。

でも当時の自分がもし今のハンドメイド戦国時代で売る勇気があったかと言われると……

ないかも(笑)





でも、そういう風に「ちょっと自分の作ったもの売ってみたい」って思う人、きっと沢山いますよね。

例えば専業主婦かもしれないし、副業でやりたいかもしれない。
そういう人には、だいぶハードル上がっちゃったなあ…と思います。

私も普通に、自分で作ってて思うときあります。
「このクオリティじゃ、出せない!!」って。

そうすると、手仕事人としては技術も上がるし良いことだとも思います。

ただ「クオリティ」の意味を履き違えて「手仕事の温かさ」をなくしたくはない。





「手仕事の温かさ」の意味は、きっとそれぞれの感覚で違ってくると思います。

ちなみにザッカバッカは、私も母も、ずーっと変わらずやっていきたいなと思っています。

大きくもせず、量産もせず。
自分たちが一から作ったモノを、売り続ける。

毎日、

「こんなの作ったら可愛くない!?」
「いやそれ超可愛いでしょ!」

なーんてやり取りしながら作っている、
ひとつ作る度に結構疲れる、

そんな毎日を続けていきたい。





例えば会社にしたり、生産ライン確保したり、大きくすると色々考えること増えるじゃないですか。
そうすると、作ること以外のことを考えなきゃならん時間が増えちゃいます。

じゃあそういう諸々の面倒事を、
コンサルタント雇ったり、広告打ったり…
ってやってると、材料費以外の出費も増えちゃいます。





要するに、手作りを自分たちがやってるのが、一番好きなんです。

「作ること」になるべく多くのお金と時間をかけたい。

何作ろうか考えて、形にしてみて、
失敗して、成功して、
それが売れて、喜んでもらえて。

それらの全ての工程を自分たちでやるのが、大好きなんです。
それだけです。






あーーー
死ぬまでこうやって作って売って、
ぽっくり死にたいなぁーーーー(笑)

まだ先は長いですけどね。
うちの母だって多分100歳過ぎてもまだ作ってんじゃないですか(笑)


人員増えるとしたら、自分のこどもがやりたいって言ったときくらいですかね。

……その前に誰か結婚相手探してくれます?(真顔)





長くなりましたが、ここいらで終わります。

色んな考え方がありますが、ザッカバッカはとにかく2人とも、モノづくり大好きということです。

伝わりますように。
伝わってください。
伝われ。

改めてこんな私たちですが、
これからもよろしくお願いします。

From: Zakka Bakka